砲弾が大きく湾曲した曲射弾道を描き垂直に近い角度で着弾することから、遮蔽物によって防御された目標に対して直上から攻撃できる。防御は一般に正面を優先することが多いため、上方への攻撃は効果が高い。また、砲弾の落下角度が垂直に近いほど、弾殻の破片が効率良く飛散するため殺傷効果も高い。
大きな仰角をとって射撃することから砲本体を塹壕や掩体などの防御陣地内に設置してそのまま射撃でき、高い防壁や稜線の後背に位置する目標も攻撃できる。また、森林やジャングルなど樹木が密生した戦場において、榴弾砲の弾道では木々の幹に砲弾が接触してしまうが、迫撃砲なら生い茂った葉を抜けてジャングルの下地に着弾させることができる。
例えば、ビルマ戦線(1945年)の英軍は迫撃砲の方が役に立つことに気付き、多くの火砲を迫撃砲へ換装した。また、ベトナム戦争でも米軍は迫撃砲を重視し、地上部隊に大量の迫撃砲を配備している。
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砲口初速が低い上に大きく湾曲した曲射弾道をとることから、必然的に射程は短い。前各項は、ほとんどが射程を犠牲にして得られる利点である。
ただし、軍砲兵や師団砲兵などの長距離火力支援部隊は、誤射の恐れがあるため友軍に近接した目標を砲撃できないため、大隊や中隊に配備された迫撃砲が砲兵のカバーできない範囲の近接火力支援を行う。つまり、任務が異なるため短い射程が一概に短所とは言えない。
なお、近年ではロケット・アシスト弾(RAP)の登場によって射程の延伸が可能となっている。
安定翼を使う砲弾は横風の影響を受け易く、砲弾が弾道の頂点に達した後の自由落下部が長いため、同じ射距離であれば他の火砲と比べ命中率が低い。CEP(半数必中界)を比較すると、例えば155mm榴弾砲のCEPは射程20kmの場合300mであり、一方、120mm迫撃砲のCEPは射程7kmでも636mと大きく劣る。
ただし、命中精度は距離に反比例して向上し、81mm迫撃砲のCEPは射程2kmの場合75mのため近接支援火器として十分に使用可能である。